はじめに
Unityには、ゲーム内に広告を表示して収益を得ることができるUnity Adsというサービスがあります。
他の広告配信サービスと比べて、とても簡単に広告を実装できることがUnity Adsの大きなメリットです。
この記事では、これを用いて実際に広告を表示するところまで紹介します。
エディター側の設定
まずはエディター側でUnity Adsを有効にします。エディターのWindowタブ>General>Services
でServicesウィンドウを表示します。
いろいろな機能一覧が表示されると思うのでその中の「Ads」をクリックします。
すると下の画像のようなServices General Settings
とかかれた画面が表示されるので、Select organization
をクリックして自分の組織を選んでください。完了したらCreate project ID
をクリック。
すると下の画面に飛ばされるので、質問に答えます。
ゲームが13歳未満を主なターゲットとしている場合は「Yes」を、それ以上を主なターゲットにしている場合は「No」を選択してください。ここでYesを選択した場合、強い年齢制限がかかった広告が配信されるため、収益が下がる可能性があります。
選択が完了したらSave
をクリック。
これでエディターでの有効化の完了です。
広告を表示するスクリプト
広告の有効はできたのであとは広告を実際に表示させるプログラムを書きます。コードは単純で数行で完了します。
適当にC#スクリプトを作成します。ここではGame
という名前のスクリプトを作成しました。
そして空のゲームオブジェクトを作成してGame
スクリプトを貼り付けます。
コード
最初から書かれているコードをすべて消して以下のコードを貼り付けてください。
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
using UnityEngine.Advertisements;
public class Game : MonoBehaviour
{
void Start()
{
if (Advertisement.IsReady())
{
Advertisement.Show();
}
}
}
ここでエラーが出る場合は広告の有効化がうまくいっていない可能性があります。
コードの解説
void Start()
はゲームの開始時に呼ばれます。
Advertisement.IsReady()
でUnity Adsが広告の準備をできているか確認することができます。準備ができているとtrue
、それ以外はfalse
を返します。そのためここではtrue
が返された場合のみ処理を行うようにしています。
そして最後にAdvertisement.Show()
で広告を表示させています。
これで広告が表示されるようになりました!
エディターで実行すると以下のような画面になると思います。
実機で実行するとしっかりと本番広告が表示されると思います。
最後に
以上、Unity Adsを用いた広告の表示の仕方の紹介でした。
上のコードを呼び出したいタイミングに書くことでより収益の高い広告収入へつながると思います。
また、広告の終了の検知などをしたい場合は以下の記事を参考にしてください。
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